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薬剤師 食について語る

UPDATED 2019.09.27 05:52

今回はDr.s’ Food研究チームの一人、薬剤師である冲田光良から食や健康に対する考え方を語ってもいました。

・自己紹介お願いします

はじめまして、冲田光良(おきたみつよし)と言います。

私は現在、薬剤師として薬局で働いています。
薬局では、処方箋を持ってこられた患者さんが薬を正しく使って
安全に効果が出るようにお薬を提供することをしています。

また、複数のお薬を飲まれている患者さんに対して
飲み合わせが悪くならないようにサポートしたりしてします。

その他、患者さんのご自宅に訪問し
医師から処方されたお薬を届けることもしています。

在宅の患者さんは口腔ガンやパーキンソン病などの重い病気を患っておられ
患者さんを日々支えているご家族の方々の苦労も目にすることがあります。

患者さんが抱いている薬に対する質問を一つ一つ丁寧に答えていくなかで
ご本人や家族の方々に感謝された時には、私自身嬉しい気持ちになりました。

やはり、患者さんは皆さん病気に対して不安な気持ちがあるので
医療者として寄り添っていくことはとても大事だと思っています。

また、慢性疾患の疾患の患者さんと日々向き合っていくなかで
病気にならないためには生活習慣、日々の積み重ねが大事だと考えています。

悪い生活習慣を何十年も続けてしまいある一定の閾値を超えてしまうと
元の健康な身体に戻らない場合があります。

自分の生活習慣を変えるきっかけはたくさん転がっていますし
私自身もこの「Dr.s’ Food」を通じて皆さんに
良いきっかけを提供できるように頑張っていきたいと思っております。

・冲田光良にとって「食」とは?

私自身、昔は薬を飲めば病気はどうにかなると思っていました。

しかし日々の食生活、つまり何を食べるか、いつ食べるか、どのように食べるのかというものが深く病気に繋がることが患者さんを通じて分かってきました。

薬は体調を崩したり病気になったりするときには必要ですが
だから言って薬を飲んでいるから不摂生をしても良いという考えは間違いだと考えています。

若い頃から運動を続けていたり、栄養のバランスを考えて食べていたり、しっかり休む時間をとったりと生活習慣が整っている人ほど健康です。

一度、慢性疾患になってしまえば薬をやめない人は少なく
さらに食生活・運動・睡眠を改めない人は生理機能が落ちて、
血管は傷つきやすくなり、組織がより老朽化してしまいます。

誰しも美味しいものだけを食べたいとい思うかもしれませんが
自分の好きなものだけを食べたら栄養バランスが偏ってしまいます。

食事の影響はとても大きく
例えば、食べ物が変わるだけで便秘になってしまいます。

また高カロリーの食生活を続けていると
体重が増えてしまいます。

体重が増えると腰や膝に負担がかかり
最終的に歩けなくなってしまうことがあります。

歩けなくなってしまうと運動ができなくなってしまい、さらに体重が増え
負のスパイラルから抜けられなくなってしまいます。

ですから、どのような食生活を送っていくことが良いのか
自分自身で考え実践していくことも大事なことだと思います。

もちろんその時には医療従事者のサポートを得ることも良い選択肢ですが
健康というものは医療従事者が一方的に提供するものではなく
一人ひとりが自らの手で掴みとっていくものだと考えています

私は薬剤師として薬を患者さんに渡しますが
その後患者さんたちは自分の手の届かないところにいます。

薬を忘れてしまったり、そもそも薬自体が嫌いな人
そして副作用が強くて飲むことができない方もいたりします。

このような事実を考えてみれば
医療従事者は患者さんが主体的に自分で健康を作っていけるような
知識を伝えたり精神的にサポートしたり
環境を提供したりすることが大事なのではないかと考えています。

医療に携わる人たちの役割は言わば
健康というゴールに向かって走る患者さんの伴走者だとも言えます。

決して完璧でなくても良いので
少しづつできるところから始めていくことが大事なのではないでしょうか。

私自身薬学の専門家として
これからも学んだ知識を社会に還元して
より良い社会を築いていきたいです。

また健康をアドバイスする医療者として
自分自身の健康をしっかりと保っていきたいと思っています。

・なぜこのプロジェクトに携わろうと思いましたか?

本当のことを言うと
最初はただ誘われたからですね(笑)。

でもそれから続けていったのは
自分自身が食に対してしっかりと向き合わなければならないと考えたからです。

やはり日々の健康は食から作られますから。

また自分が食に対する理解を深めることで薬のことだけでなく
患者さんたちにも食のアドバイスができるのではないかと考えていました。

Dr.s’ Foodのイベントではよくプレゼンテーションを担当するのですが
参加者の方々が何か良いものを一つでも得て帰ってもらうことを目標としています。

将来的には海外の恵まれない人々や不健康な人々に健康のことを啓蒙したり
チームで開発した商品を届けたいと思っています。