トップ > コラム > 糖尿病とはそもそも何なのか?

糖尿病とはそもそも何なのか?

UPDATED 2019.10.01 04:17

車がそのエネルギーとしてガソリンを必要とするのと同じように、人間の身体も身体活動を行うためのエネルギーを常に摂取しなければなりません。

その身体に必要なエネルギーの素となるのが、皆さんも良くご存知の炭水化物です。炭水化物というのは糖質と食物繊維の総称で、ご飯やパン、麺類などがその代表例として挙げられます。

炭水化物のうち、糖質が体内で消化・吸収されたら、そのほとんどがブドウ糖(グルコース)になって血液の中に含まれます。

そして血液の流れに乗って体全身を巡ったブドウ糖は、全身の細胞でエネルギー源に変えられます。

また、脳においてはブドウ糖を貯蔵しておくことは困難であるため、脳が正常に機能していくためには糖分を常に摂り続けることが重要です。

このように、炭水化物(糖分)は身体活動に必要なエネルギーを供給するという重要な役割を担っています。

しかしながら、この体に必要不可欠とも言える糖分が、体に害を与えてしまうことがあるのです。それが「糖尿病」です。

糖尿病とは、血液中から細胞にブドウ糖を取り込む働きをするインスリンの作用不足により生じる血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が慢性的に高い状態を主徴とする病気です。

具体的には、空腹時の血糖値が126mg/dL以上、またはHbA1cの値が6.5%を越えると糖尿病であると判断されます。

正常値は、空腹時の血糖値が60~100mg/dL、HbA1cの値が4.6~6.2%になります。

糖尿病の主な症状として、激しい喉の渇き、頻尿、体重の急激な減量、異常な空腹感、眠気や疲労感、生殖器や皮膚の痒み、手足の痺れ、そして眼のかすみといったものが挙げられます。

この糖尿病を治療せずに放っておいてしまうと、網膜症、失明、感覚障害、心臓病、神経障害、脳卒中、歯周病、腎臓病、そして壊疽といった重篤な合併症を引き起こす可能性があります。

このように糖尿病は命に関わるような危険な病気であることが分かります。糖尿病患者の中には、初めは糖尿病の自覚症状がなく、病気が進行し重篤な症状が現れてから自分が糖尿病であるということに気がつく人もいます。

それゆえに、糖尿病は「サイレント・キラー」とも呼ばれることもあります。

何と言っても予防が第一ですので、定期的に健康診断を受けたり、正しい食生活、適度な運動、そして十分な休息を心がけたりすることが重要です。

次回は糖尿病の種類とその原因についてお伝えしていきます!