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糖尿病に好ましい食事:複合炭水化物

UPDATED 2019.10.11 02:44

前回までの記事では、東洋医学の視点から見る糖尿病の原因について書いていきました。今回からは糖尿病に好ましいと明らかにされている食事を紹介していきたいと思います。

まず、食事の話しをする前に「運動」について少し触れていきたいと思います。なぜならば、糖尿病の治療に欠かせない要素として「食事」「運動」が挙げられるからです。

まず運動がなぜ重要なのかと言いますと、運動をすることでブドウ糖の筋肉への取り込み率が大きく上昇するからです。

このため、運動をすることで血中のブドウ糖の量が減り、筋肉へと取り込まれたブドウ糖が体に必要なエネルギーへと変換される良いサイクルが出来上がるのです。

また、脂肪がインシュリン受容体の働きを妨げる要因となりますので、運動を通じて体内の脂肪を減らしていくことも血糖値を下げることにも繋がると言うことができます。

さて、ここから本題の食事に関する内容に入っていきますが、まず糖尿病に良いとされる食生活を続けていくことで、血糖値を改善することができると言われています。

また糖尿病に好ましい食生活を数週間続けることによって、Ⅱ型の糖尿病患者の80%は体外からのインスリンの投与を止めることができ、残りの20%はインスリン投与減らすことができると言われています。

それ故に、食生活の改善は糖尿病に大きな影響を与えるといっても過言ではありません。それでは、具体的にどのような食材を選んでいけば良いのかをご紹介していきたいと思います。

①複合炭水化物を基本食とする

糖尿病の人に好ましい食生活とは、「複合炭水化物を基本とした低脂肪食」だと言われています。具体的には、精製されていない穀物、野菜、豆類を中心に食べていくことです。

複合炭水化物という言葉を初めて聞いた人もいると思いますので、少し解説をしていきます。

炭水化物は「複合炭水化物」と「単一(単純)炭水化物」という2種類に分けられます。

複合炭水化物は体内にゆっくりと吸収され、エネルギーとして使われなかった分はグルコーゲンとして貯蔵され、筋肉の運動に用いられます。

具体的には、玄米、小麦製品(パン、めん類など)、その他の穀類(ライ麦、トウモロコシなど)、豆類、そして根菜類などに含まれています。

単一炭水化物とは体内に急激に吸収される性質を持つため、運動などで消費されない限り脂肪に合成されやすく、太りやすいエネルギー源であると言われています。

単一炭水化物の例として、果物、乳製品、はちみつ、メープルシロップなどが挙げられます。

炭水化物が体内に吸収される速度は「グリセミック指数」や「GI指数」として示されています。この指数が小さければ小さいほど、その吸収が緩やかだと言えます。

例えば、複合炭水化物のグリセミック指数は30~40程度ですが、単一炭水化物になると70~80くらいになります。

ちなみに、大豆に含まれる炭水化物のグリセミック指数は15程度でありますので、素晴らしいエネルギー源であると言えます。

このように、糖尿病の人に対しては、複合炭水化物を中心にした食生活が重要だと言うことができます。

次回、糖尿病に欠かせない栄養素について解説していきたいと思います。